意外なおわり
血の一滴になっても
骨になっても
愛せると思えるほど愛した人
出逢った頃は20歳だった。
いまはもう29歳になる年。
9年間何度も別れては戻り、心の絆だけを残した。
彼は私を彼女にはもう見れないと言った
私は彼を彼氏にしたいと思わなくなった
恋心は愛に変わってた
自分の中で折り合いを付けなければいけないと思った
彼とは友達には戻れない
最初から友達じゃなかったから、戻る場所なんてない
逃げ場所にしたくなかった
即ち、都合のいい存在にしたくなかった
私も、されたくなかった。
彼以外にもされたくなかった。
彼が他の人と私の幸せを願うというなら
彼を解放してあげたくなった。
愛してるからこそ、と言ったら綺麗事。
大切だからこそ、離れるとかじゃなくて、身を引こうと思った。
長く続いた、不安定な幸せは、
今までみたいに、急に終わりを迎えるのではなく
自分で幕を引くという意外な終わりを迎えた。
約10年、変わったね。
いい風にも悪い風にも変わって、成長した。
歪んだ愛情のときもあったけど
いまは歪じゃなくて、ちゃんとした形。
投げやりでもなくて素直に思えた